就農に至るまでを教えてください
0〜20歳 | 北海道江別市出身 家の家庭菜園を手伝っていたが、それほど興味はなかった。 |
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20~24歳 | 北海道大学・農学部に入学 4年間で農学の基礎を学び、実習等を通して農業の現場が少しずつ魅力的に思えてきた。 |
24~26歳 | 東京の大学院に進学 水田に生息する水生昆虫を2年かけて研究する。研究サイトの水田に通ううち、農業の現場がますます魅力的に思えてきた。 |
26~28歳 | 北海道に戻り、農業系のホワイトカラー職に就く 現場からすっかり離れてしまった。就職して2年が経ったが、現場への思いは消えなかった。 そうだ、就農しよう。 |
28~30歳 | 2年間の農業研修を行う 最初は20kgの肥料が重くて持ち上げるのに一苦労したが、今では片手で持ちあがる。 |
30歳~ | 独立 大学での農学の知識、研修先での現場の知識をミックスし、作物管理にフィードバックすることを念頭に置いている。 |
34歳~ | 作物の生長の本質は炭素だということを学ぶ。 この次の年からトマトの完全無農薬栽培を達成するなど、これまでのやり方とは一線を画す、急激な進化が始まる。 |
36歳~ | 「土と内臓」という本と出会う。 微生物の凄さに目覚め、炭素の概念が土から微生物、作物、人と全てがついに一本の線で繋がる。進化の方向性が決まる。 |
40歳~ | 第11回コープさっぽろ農業賞 新規就農者賞 優秀新規就農者賞を受賞する。この年より農業技術に留まらない、様々な技術を学びだす。 |


作っているものを教えてください
お米とトマトです
作り方のこだわりを教えてください
こだわりとは執着に繋がり、執着は目を曇らせます。こだわって作る!と考えていた時期もありましたが、今は作物が育ちたい方向をそっと見極め、作物がその時必要としていることをする、必要としているものを与える、ただそれだけです。こちらのエゴを取り去った目をもって作物を見ると、実は作物はああしてほしい、こうしてほしいと雄弁に語っていることが分かります。作物が求めるものを必要な時、必要な分だけ与えることで、栄養価の高い、病害虫とは無縁の作物が育っていきます。


佐賀井農園の理念は何ですか
先輩農家が教えてくれた、「野菜は薬草でなければならない」という言葉を実践することです。人の健康を本気で考える野菜作りは、やはり作物の生長の本質、炭素の概念から生まれます。この炭素を軸に、ミネラルバランスを整え、太陽系の惑星のエネルギーを放射し、高品質の作物を育てます。そして、様々な作物をお客様に提供する際、最後に見るのはお客様の持っているストレスや普段持っている考え方です。ここに合わせて、どの作物をどのタイミングで提供するか?を実践して初めて、薬草となる野菜作りの完成を見るのだろうと考えています。
目標は何ですか
佐賀井農園に遊びに来た人全てが、心身ともに健康になり自分の生活に戻っていけるような場を作ることです。食と心は繋がっているので、お客様を心から健康にできる、本当のニーズに合う野菜の提案ができる農園を作りたいと思っています。
